他者との世界の融合と別れるということ(J-HOPE)

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 ホビが入隊前にJ. Coleをフィーチャリングした楽曲「On The Street」をリリースした。誘うようなホビの温かみのある口笛をループさせたサウンドは今流行のHip-Hopではなく、2010年頃に流行った耳障りのいいローファイHip-Hopだ。心地がいいのにどこか切なくてJ. Coleのヴァース部分で曲の質感がぐっと変わり、語彙力なくて申し訳ないけど、この部分が流れてくるとグミで出来たトンカチで頭を叩かれた気分になる(なんだそれ)いい曲だけど切なすぎてJ. Coleのラップに気持ちが乗りすぎて、入隊前だとかそんな背景を抜きにしても聴いていると心臓の中心部分がちくちくと痛くなる。

 MVでは十字路が多いニューヨークのストリートや地下鉄のホームを軽快なステップで歩きまわるJ-HOPEの姿が映っている。とても楽しそうだけどMVの冒頭は別れから始まっていた。

(少年と別れるホビ)

(誰かの献花を横目に)

 ストーリーを乗せてしまうなら、少年は幼い頃のJ-HOPE、献花はこれまでの過程で失くした(捨てた)自分自身の一部、内面的な部分以外にも他者との別れも含まれているのだろう(献花で思い浮かんだのは、同じ練習生期間を過ごし2021年に亡くなったIRON)地上を地下を踊りながら時には電車にも乗り、辿り着いた先の屋上(高み)で待っていたJ. Coleに出会う。

 このMVと歌詞のマッチさで熱くなってしまうのがJ. Coleが”J-HOPE、Cole World”と囁くところだ。Cole WorldはJ.coleのファーストアルバムのタイトルで、ホビはこれをもじって自身が出した最初のミクテに”Hope World"と名付けた。二つの別々の世界がこの曲で一つになるなんてジャンプ的展開(強い)曲がローファイHip-Hopなのはけして彼が流行りに乗れなかったのではなく、J.coleを含め練習生の頃によく聴いていた彼の音楽の原点を、ブラッシュアップさせて2023年に届けたのだろう。

 道が続く限り歩みを止めない(止められない)二人にとって、この出会いも一つの過程。なんとなく物悲しいのは出会いの背後には必ず別れがあって、再び合流することもあれば永遠に別れてしまうこともあるということを知っているからだ。入隊も別れだけどそれでもまた彼の、彼らの世界に出会う為に歩んできた道のりを再度眺めながら待っていようと思う。

 

 脳直Twitterすぎていつもように意味が分らない私のツイートだけど”On The Street”を聴いた時にNujabesを思い出した。彼は日本のトラックメーカーで2010年に亡くなってしまったのだけど、彼もまた2000年後半に活躍していた。そういえばホビは彼の曲でフリーダンスを披露してたんだ(Modal Soulは名盤)

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ユンギやジミンさんTXTやニュジとダンスチャレも。

 

 

(推しがかわいすぎて恐ろしい)

 

インスタに上がっていたチャマンのチキンヌードル人工涙!

 

 

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